
新しく車を持つとき、引っ越したとき、多くの人が悩むのが月極駐車場と自宅の距離。「近い方が良いに決まってる」と思いつつも、料金や設備を考えると、どこまでが許容範囲なのか迷ってしまいますよね。月極駐車場との理想的な距離は、あなたのライフスタイルや車の利用頻度によっても大きく変わります。
ただし、そういった理想の追求よりも先に、クリアしなければならない法的な条件があります。それが次にご紹介する「車庫証明の2kmルール」です。
「自動車保管場所証明書(通称:車庫証明書)」とは、その名の通り、車をきちんと保管する場所を確保していることを証明する公的な書類です。
「車庫法」という法律により、車を新たに購入したり所有者が変わった場合、また所有者が住所を変更したときは、管轄の警察署で車庫証明の手続きを行うことが義務付けられています。この手続きが完了した証として交付されるのが車庫証明書であり、これがなければ原則として自動車の登録(ナンバープレートの取得)ができません。
車庫証明を取得するには、駐車場が次の4つの要件をすべて満たしている必要があります。
特に重要なのが、1つ目の「自宅から直線距離で2km以内」というルールです。これは地図上で自宅と駐車場を直線で結んだ距離を指し、Googleマップなどの地図アプリで、距離測定機能を使えば簡単に確認できます。
トラックやキャンピングカーなどの特例、特殊な事情があるケースを除いて直線距離が2km以内でなければ申請は受理されません。自宅から駐車場までの直線距離は必ず確認してください。
なお、法人が社用車で車庫証明をする際は、事務所から駐車場の距離が2km以内であることが求められます。
車を購入する場合は使用の開始までに、引っ越しなどで住所が変わる場合は変更から15日以内に車庫証明を取得します。手続きをしなかったり、虚偽の申請(車庫飛ばし)をした場合、納車が受けられなくなるだけでなく10万円以下の罰金が科される可能性があります。忘れずに申請を行ってください。
軽自動車については、保管場所証明の届出が不要な地域も存在します。地域ごとに取り決めが異なるため、事前に自宅を管轄する警察署へ確認しておきましょう。
軽自動車の保管場所証明の届出についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
軽自動車の車庫証明「不要」は本当?必要な地域や申請手続きを解説
「2km以内」という条件をクリアし、理想的な距離の駐車場を見つけたら、すぐに契約してはいけません。契約後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、必ず以下の5つのポイントを自分の目でチェックしましょう。
地図上では近くても、実際に歩くと「急な坂道がある」「信号が多くて時間がかかる」「夜道が暗くて人通りがない」といった問題が見つかることがあります。必ず昼と夜、両方の時間帯で歩いてみて、体感的な距離と道のりの安全性を確認しましょう。
駐車場前の道路の交通量は多いか、道幅は狭くないか、見通しは良いかなど、スムーズに出入庫できる環境かを確認します。特に運転に自信がない方は、何度も切り返しが必要な場所は避けた方が無難です。
外国車やSUVのような大きい車は、月極駐車場の区画に収まらなかったり、隣の車との間隔が狭すぎてドアの開閉が困難だったりする可能性があります。必ず自分の車を余裕をもって停められるか確認しましょう。
駐車場には、アスファルトで舗装されている場所と、砂利敷きの場所があります。砂利の場合、雨の日にぬかるんだり、石が跳ねて車に傷がついたりする可能性も。できれば舗装されている駐車場を選ぶのがおすすめです。
場内を照らす照明や、防犯カメラ、フェンスの有無などを確認しましょう。特に夜間の利用が多い方は、明るく見通しの良い駐車場を選ぶと安心です。
条件に合う駐車場を効率的に探すには、主に3つの方法があります。自分に合った方法で探してみましょう。
インターネットで探す場合は、月極駐車場専用の検索サイトがおすすめです。全国各地の駐車場が、スマホやパソコンから24時間いつでも検索できます。料金や設備を比較しながら効率的に探せるのがメリットです。
地図上で自宅周辺を表示させ、そのエリア内の駐車場を探せるサイトも多いです。また、近隣の駐車場だけでなく、引っ越し先や土地勘のない場所の駐車場探しにも便利な方法です。
地域の不動産会社に相談する方法もあります。不動産会社は、Webサイトに掲載されていないような個人オーナーの駐車場管理を委託されている場合があります。自宅から2km以内のエリア、設備や料金など希望を伝えれば、条件を満たす駐車場を紹介してくれます。訪問する際は、あらかじめ希望条件をまとめておくとスムーズです。
時間と体力に余裕があれば、自宅周辺を実際に歩いて探すのも有効な方法です。車で通らないような住宅街や、大通りに面していない場所に、看板も出ていない穴場の駐車場が見つかることがあります。
もし良い条件の駐車場を見つけたら、看板などに記載されている連絡先に、空き状況を問い合わせます。
「理想的な駐車場を見つけたのに、満車で契約できなかった……」そんな経験はありませんか?人気のエリアや条件の良い駐車場は、なかなか空きが出ないものです。そんなときに活用したいのが「空き待ち予約」という機能です。
「空き待ち予約」とは、現在は満車の駐車場に空きが出た際に、優先的に連絡を受けられるサービスのことです。
当社の運営する駐車場オンライン契約サービス「Park Direct(パークダイレクト)」では、簡単な手順で空き待ち予約が可能です。
まずスマホ画面で、パークダイレクトのサイトにアクセスします。
都道府県・市区町村や駅、現在地などのエリアや、「屋根あり」「舗装あり」など駐車場の特徴、軽自動車や大型車・SUVなど対応車両、賃料などの絞り込み条件で駐車場を検索します。
検索結果一覧で「空き待ち可」と表示されていれば、その駐車場は空き待ち予約が可能です。
希望する駐車場の詳細ページを開き、「空き待ち予約する」ボタンから、入力フォームに進みます。「空き待ち期間」「利用予定の車」「希望条件」などを入力します。
入力した情報に誤りがないかを確認して送信すれば、登録は完了です。あとは空きが出るのを待つだけです。
月極駐車場と自宅の距離は、「車庫証明の要件である2km以内」と「あなたの理想とする近さ(徒歩何分圏内か)」という2つの軸で考えることが重要です。
この両方を満たす駐車場を見つけたら、契約前に自分の足で歩き、目で見て、本記事で紹介した5つのチェックポイントを確認してみてください。手間を惜しまず慎重に選ぶことが、後悔のない快適なカーライフに繋がります。
月極駐車場の検索・契約サービス「Park Direct(パークダイレクト)」なら、オンラインで簡単に希望エリアの駐車場を検索し、空き状況の確認から契約手続きまでスムーズに行えます。
駐車場探しや手続きの手間を省きたい方は、ぜひパークダイレクトをチェックしてみてください。
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