月極駐車場の料金相場をチェック！全国・東京の賃料、駐車場の探し方

月極駐車場を探す際、多くの方が最初に気になるのが「料金相場」ではないでしょうか。月極駐車場の賃料は、エリアや駐車場の種類、設備などによって大きく変動します。

この記事では、全国および東京23区の料金相場、賃料が決まる要因、そして賢い駐車場の探し方まで徹底解説します。この記事を読めば、月極駐車場の相場感が掴め、納得のいく駐車場選びができるようになるでしょう。

月極駐車場の相場を知ることが重要な理由

月極駐車場を探す際、料金相場を知っておくことは非常に重要です。相場を把握しておけば、不当に高い料金で契約してしまうリスクを避けられますし、毎月駐車場代にいくらまでなら支払えるか、具体的な予算を立てやすくなります。

さらに、「駅近が良いけど、相場より高いなら少し離れてもいいか」「屋根付きは魅力的だけど、予算オーバーなら屋外でも」など、相場と照らし合わせることで、駐車場に求める条件の優先順位を整理しやすくなるというメリットもあります。

【47都道府県別】月極駐車場の平均月額賃料

月極駐車場の料金は地域によって大きく異なります。まずは、大まかな全国の傾向を掴むことから始めましょう。一般的に、都市部や人口密集地では需要が高いため賃料が高く、地方や郊外では比較的安価になる傾向があります。

ここでは、全国47都道府県の月極駐車場の平均月額賃料をご紹介します。お住まいの地域や、これから駐車場を探そうとしているエリアの相場を確認してみましょう。

※以下データは、月極駐車場の検索サイト「Park Direct（パークダイレクト）」の2025年5月時点の登録駐車場の賃料を元に算出しています。

※以下はあくまで平均値であり、同じ都道府県内であっても、エリアや駐車場の種類（屋根付き、機械式など）、立地条件によって賃料は大きく変動します。目安としてご活用ください。

北海道・東北エリア

関東エリア

北陸・甲信越エリア

東海エリア

近畿エリア

中国・四国エリア

九州・沖縄エリア

このように、都道府県によって月極駐車場の相場は大きく異なることがわかります。特に東京都は全国平均を大きく上回っており、駐車場探しにおいては予算を多めに見積もる必要があるかもしれません。一方で、地方では5,000円から7,000円程度のエリアも多く見られます。

なお、これらの数値はあくまで平均値であり、同じ都道府県内でも都市部と郊外では大きく異なる点に注意が必要です。

【東京23区別】月極駐車場の平均月額賃料

全国の中でも特に月極駐車場の賃料が高いとされる東京23区。ここでは、23区それぞれの料金相場を詳しく見ていきましょう。

特に賃料が高いエリアは？

東京23区内で月極駐車場の賃料が特に高いのは、やはり都心部や人気の高いエリアです。以下は、料金相場が高い上位5区です。

1. 港区：44,859円
2. 中央区：42,066円
3. 千代田区：39,365円
4. 渋谷区：36,406円
5. 新宿区：33,727円

これらの区は、オフィス街や商業施設が集中しており、駐車場の需要が非常に高いため、賃料も高額になる傾向があります。また近年の地価高騰も相場を押し上げる要因となっています。

比較的リーズナブルなエリアは？

一方で、東京23区内でも比較的賃料がリーズナブルなエリアも存在します。以下は、相場が比較的安い5区です。

1. 足立区：14,147円
2. 葛飾区：15,244円
3. 江戸川区：16,648円
4. 練馬区：16,913円
5. 板橋区：18,067円

これらの区は、都心部からは少し離れており、比較的駐車場が見つかりやすいエリアと言えるでしょう。23区内でコストを抑えたい場合には有力な選択肢となります。ただし、これらの区内でも、駅周辺など利便性の高い場所は賃料が高くなることがありますので、個別の物件情報をしっかり確認することが大切です。

このように、同じ東京23区内でも、エリアによって月極駐車場の相場は大きく異なります。ご自身の通勤先やライフスタイル、予算などを考慮して、最適なエリアを選ぶことが重要です。

月極駐車場の賃料が決まる要因

月極駐車場の賃料は、単に「高い」「安い」だけでなく、様々な要因によって決まります。これらの要因を理解することで、なぜその駐車場の賃料がその価格なのか、納得感を持って判断できるようになります。

立地条件（駅からの距離・都心部か）

最も大きな影響を与えるのが立地条件です。一般的に、駅からの距離が近いほど賃料は高くなります。駅周辺は商業施設やオフィスが多く、通勤や買い物での駐車場需要が高いためです。また、都心部や繁華街に近いほど需要が高まり、賃料は高くなります。一方、郊外や住宅街では比較的安価になります。さらに、大通りに面しているか、住宅街の奥まった場所か、周辺に商業施設が多いかといった周辺環境も賃料に影響します。

駐車場の種類（屋外・屋内・機械式など）

駐車場の種類も賃料を左右する重要なポイントです。それぞれのタイプ別の特徴と料金相場を紹介します。

• 屋外駐車場（平面駐車場）：最も一般的なタイプで、比較的賃料が安い傾向にあります。ただし、雨風や砂埃、直射日光にさらされるデメリットがあります。
• 屋根付き駐車場：屋外駐車場の一部または全部に屋根が付いているタイプ。雨や雪、鳥のフンなどから車を守れるため、屋外駐車場よりやや高めの料金設定になることが多いです。
• 自走式立体駐車場：ショッピングモールなどによくある、自分で運転してスロープを上がり駐車するタイプ。天候の影響を受けにくく、セキュリティ面でも安心感がありますが、賃料は高めです。
• 機械式駐車場：パレットに車を乗せて機械で昇降・移動させるタイプ。都心部のスペースが限られた場所に多く、同程度の立地・条件の平面駐車場よりは安くなる傾向があります。ただし、メンテナンスコストがかかるため、一概に安いとは言えません。

設備やサービス（屋根・セキュリティ・サイズ）

駐車場の設備や提供されるサービスも賃料に影響します。

まず、駐車スペースのサイズは広いほど賃料が上がる傾向にあります。大型車やハイルーフ車も停められる広い区画は、一般的なサイズの区画よりもしばしば賃料が高めに設定されます。逆に、軽自動車専用区画などは安くなる場合があります。

設備面では、屋根付きの駐車場は、雨風や鳥のフン、紫外線を避けられるため人気があり、屋根なしの駐車場よりも賃料が高くなるのが一般的です。また、防犯カメラの設置、管理人常駐、シャッター付き、夜間照明などのセキュリティ設備は、車両盗難やいたずら防止に繋がり、安心感が増すため賃料が高くなる要因となります。

その他、舗装の状況（アスファルトか砂利か）、洗車スペースの有無、24時間利用可能かなども賃料に影響する場合があります。

使いやすさ（車路の広さ・駐車のしやすさ）

意外と見落としがちですが、駐車場の使いやすさも賃料に関わってきます。駐車場内の通路（車路）が狭いと、切り返しが多くなり駐車しにくいため、敬遠されることがあります。広い車路でスムーズに出し入れできる駐車場は、人気が高く、賃料も高めになることがあります。

また、区画の形状や柱の位置などによって、駐車のしやすさが変わります。停めやすい区画は需要が高く、そうでない区画は少し安めに設定されることもあります。

他にも、駐車場に出入りする際の前面道路の交通量が多いと、出庫に時間がかかったり、安全面に気を使ったりする必要があります。比較的交通量の少ない道路に面した駐車場の方が使いやすいとされ、人気がある場合があります。

契約期間や初期費用

契約期間の長さや初期費用の設定も、実質的な負担額に影響します。一般的に月極駐車場は1年または2年契約が多く、短期契約の場合は割高になることがあります。

また、賃料の他に、敷金、礼金、仲介手数料、保証料、前払い賃料などの初期費用が発生します。これらの初期費用がどの程度かかるかによって、トータルコストが変わってきます。なお、初期費用が安い駐車場は、月額賃料が若干高めに設定されていることもあります。

これらの要因を総合的に比較検討し、ご自身の希望や予算に合った駐車場を選ぶことが大切です。

月極駐車場の探し方3選

月極駐車場の料金相場を把握したら、次はいよいよ実際に駐車場を探すステップです。各方法のメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

月極駐車場検索サイトを利用する

インターネット上の月極駐車場検索サイトを利用すると、自宅にいながら希望エリアの駐車場情報を手軽に検索でき、複数の駐車場を一覧で比較検討しやすいというメリットがあります。空き状況をリアルタイムで確認できるサイトや、写真・詳細情報が豊富なサイトも多く便利です。

ただし、全ての駐車場情報が網羅されているわけではありません。また、情報更新が遅れており、すでに埋まってしまっている可能性があるため、気になる駐車場があれば、早めに空き情報について問い合わせてみることが大切です。

地域の不動産会社に相談する

希望エリアの不動産会社に相談するのも有効な方法です。インターネットに掲載されていない掘り出し物の物件が見つかる可能性があります。また、地域の情報に詳しいため、周辺環境や治安などについてもアドバイスを貰えるかもしれません。

デメリットは、営業時間内に店舗に足を運ぶ必要がある点です。特定のエリアでじっくり探したい場合や、希望の駐車場がネット検索では見つからなかった場合に頼りになります。

現地を歩いて探す

昔ながらの方法ですが、希望エリアを実際に歩き、駐車場を探すという方法もあります。インターネットや不動産会社では見つからない、個人オーナーの駐車場や小規模な駐車場を発見できる可能性があること、駐車場の実際の雰囲気や周辺環境を自分の目で確認できることが主なメリットです。

ただし、当然時間と手間がかかります。また、募集看板が出ていてもすでに満車となっている場合もあるため、効率的に駐車場を探すには不向きです。

賃料を安く抑えるための3つのコツ

少しでも賃料を安く抑えたい方は、以下のコツを試してみてください。

駅から少し離れた場所を探す

一般的に、駅から離れるほど賃料は安くなる傾向があります。徒歩5分圏内と15分圏内では、大きな差が出ることがあります。自転車を利用する、少し歩くことを許容するなど、ライフスタイルに合わせて検討してみましょう。

屋外や機械式駐車場も検討する

屋根付きや自走式立体駐車場は快適ですが、その分賃料は高めです。車の保管状態にそれほど神経質でなければ、屋外の平面駐車場や、一部制限はあるものの比較的安価な機械式駐車場も検討してみましょう。

複数の駐車場を比較検討する

一つの駐車場だけを見て即決するのではなく、複数の候補を比較検討するとよいでしょう。そのエリアの適正な相場観が養われたり、賃料だけでなく立地、設備、使いやすさなどを総合的に比較することで、より納得感をもって駐車場を選べるようになります。

まとめ：月極駐車場の相場を理解して最適な駐車場を見つけよう

月極駐車場探しは、情報収集と比較検討が成功の鍵を握ります。まずは希望エリアの料金相場を把握することから始め、賃料に影響を与える様々な要因を理解した上で、ご自身の予算やライフスタイルに合った駐車場を選びましょう。

この記事でご紹介した、全国・東京23区の料金相場、賃料が決まる要因、お得な探し方のコツが、あなたの駐車場探しの一助となれば幸いです。

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